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ふとんむし@さくら1ch

エントリを書き終えた時点で恐ろしく長くなってしまったことに気づいたので,読み飛ばし推奨.淡々とメイプルストーリー旅行記です.

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「6回目ですよw」



サンセットロードの狩場で僕は幽霊となって浮かんでいた.スナモグラ200匹のクエストが完了した直後の事だ.私は初の同日6回死亡という華々しい記録を樹立した.


自分では5回目だと思っていたのだが,一緒に狩っていたソードマンがきっちりとカウントしてくれていた.6回目.


〜〜〜〜〜〜


この日,私は武器のレベルアップ具合を確かめついでに,タイランドでガマ狩りをするべく,東の一軒屋MAPあたりををうろうろしていた.大方200匹ほどガマを狩り終えたあたりでもう少し東へ歩みを伸ばして見ると,ちっこい虎を連れたソードマンが一心不乱にサンヘッドを狩っていた.


ここから,今日の連続死事件僕とソードマンとの旅路が始まった.


その時は特に何を言うでもなく,一緒に狩りを進めていたのだけれど,まずここで僕が2連続墓ドロップ.

これ以上醜態をさらすわけにはゆかない.狩場変更だ.


一旦カニングへ戻り,狩場をアクアロードに変更する事にした.



さて.どうせ行くなら道連れも有りか.駄目元でさっきのソードマンを誘ってみよう.早速内緒を飛ばした.



「あの,もし時間があったら,海へ行きません?」



後々になって思いなおしてみると,随分なナンパ台詞.「海行きません?」って.一昔前の台詞じゃないか.


意外にも返事は早かった.


「海って,狩れますか?」


大陸へはまだオルビスしか行った事がないらしく,アクアロードの説明と,アクアロードまでの道程を説明したところ,快諾を得た.これで本日の旅路の目算が立った.ほどなく彼女はカニングの薬屋前に現れた.そう,この時は「彼女」だったのだが.


「お待たせしました^^」




エリニアステーションから船.余り慣れて居ないらしく,乗船に戸惑っている.


乗船口で待っていると,彼女が走ってきた.


「船,出ちゃった......」


「ごめんなさい;; 慌ててたらチケット3つも買ってしまって;;」


どうやったら3つもチケットを買ってしまうのか謎だけれど,彼女は天然属性だという事はハッキリした.

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オルビスの塔から,アクアロードへ.


相変わらずゆるゆるとした風景の中,鬼の狩りが始まった.

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「この洞窟,気をつけて下さい.中の敵めっちゃ強いです」

「へぇ,そうなんですか」


二人でアクアロードの洞窟「深海海峡」の入り口に立っていた.

とりあえず入るだけ入って見る.


「ほら,あの巻貝みたいなやつ.前あいつに一撃死食らいました.」


と言うが早いか,彼女はいきなりその巻貝である「オハゼキャノン」に斬りかかった.


「大丈夫でした^^」


「あれっ?w」


自分の記憶違いだったか.とりあえず私もちょっとつついてみる事にした.


「大丈夫ですね.」


いける.150程を食らったけど,大した傷じゃない.ちょっと格好よくあのオハゼキャノンを倒してみるか.


「ちょっと待ってね」


ミスターふとんむし,オハゼキャノンに向けて渾身のパワーストライク.



MISS!

ダメージ1260.

死亡.



「ふとんむしさん!;;」


「やっぱり駄目だったw」


だぁっ! と叫んでテーブルを叩いた私に,横に居た嫁がボソリとこう言った.


「いっつも無茶し過ぎ」

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アクアロードでの死亡事故の後,僕たちは東に道をとり,下町への井戸を上った.


「ここを上がると,下町です.下町は,ルディブリアムの塔とつながっていて,塔をのぼりきるとルディブリアム城です」


下町からルディへ.塔はほどよい狩場になるという事を説明しながら.2Fへたどり着いた.


「エレベーターが動いてない.これじゃ上に上れないな..」

「残念です...」


エレベーターのハッチが閉じたままで乗れない.いやしかし,変にリアルタイムなこの世界,待っていたら開くのかも知れないと思い,1分程待って見た.

案の定,エレベーターは定期運行しているらしく,上から他のユーザーが降りてきた.こういう変なリアルタイムさは有るのに,時制や気候の変化がないのは変だ,という話を後日彼女としたわけだが.


彼女の買い物を待った後,僕らは「雲のテラス」へと進んだ.ここは僕も入った事がない.

奥へ進むと「イリオス」という騎兵隊が沢山待ち構えていた.


いきなりで面食らってしまった我々は早速エンゲージしたのだが,先客が居たらしく,「横しないで〜」という叱りを受けてしまった.

たまらずポータルに飛び込んでバルコニーに出た.


「左のポータルに飛び込んで!」

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「さっきの騎兵隊おいしかったね」

「でも怒られちゃいましたね;;」

「横」というのは,「横殴り」と言われ,狩りをしているユーザーのMAPに,許諾もなしに割り込んで敵を倒して経験値を得る事だ.実際のところ,ユーザーが増えると敵のリスポーン速度も上がるので,別にええじゃないかと思うのだが,心理的に腹の立つこともある.これを嫌って「横するな」と言う時が有るのだが,よっぽど極悪でない限りは言った方が心象を悪く持たれたりするので難しい.必要にかられてやってしまった場合は割り込んだ方から謝るのが大人.


バルコニーで一息.横してしまったさっきのユーザーにお詫びを入れた後,チャンネルを変えて再戦.


騎兵隊の経験値は280と相当高い上になんぼでもリスポーンするから美味しかった.夢中になって狩っているうちに,ここで2度死んだ.

死んだついでに彼女のポーションを買ってデリバリーしたりと,まぁ丁度よかったといえばよかったのだが,余りにも死に過ぎだ.既に経験値の25%を損失した.


不意にレベルアップ音が鳴った.


「レベル上がりました〜^^」


ようやく彼女のレベルが上がった.


「おめでと^^」


その40秒後位に,今度はなんとなく「僕にとって」馴染み深い音が聞こえた.ズダン.ピュゥ.

墓ドロップ?


「どしたの?」

「死にました;;」

「えっw でもレベル上がった後でよかったねw」

「ほんとに;;」


40を越えると5%の損失はでかいだろう.幸運にもレベルアップ後の死亡だった.


「何か買ってゆきましょっか?」

「いや,僕もそろそろここを出ようかなと」


かなり長い時間エンゲージしていたので,二人とも戦闘酔いをしてしまった.


「まだ時間があったら,砂漠へ行きませんか」

「行きます^^」


ルディブリアムからオルビスへの船(というか汽車)に乗り,オルビス経由でアリアントへ行く予定を立てた.


雑談.


「サイダー飲みます?」

「サイダー?」

昭和だったかきのこ神社だったかで買ったサイダーを僕は持っていた.長らくの旅路の同行と,出会いへの祝杯代わりに.


「どんな効果が有るのか判らんけど,おひとつどうぞ^^」

「いただきます^^」


先に飲んだ.


「おおっ」


「何か変化ありました?今,飲みました......」



「なんもないね.」



「シュワシュワするだけですね」

「多分,ショーワの銭湯で飲むと雰囲気が得られると思う.....よ.」


結構値段はしたと思うのだが,全く何の効果も無いただのサイダーを飲みながら,私たちは砂漠へ向かった.


                              • -

「急いで〜」



オルビスステーションでの乗り換えは時間に余裕が無い.正味4分あるか無いかだ.

汽車を降りて,チケットを買って搭乗口へ.彼女もなんとか追いついてきた.


「先に乗ってるよ〜」


先にアラジンのジニに乗り込んだのだが,彼女が一向に現れない.


「どしたの?」

「出航準備中になってしまいました;;」


というが早いか,ジニは出航してしまった.


「アリアントで待ってるから,後から来て〜」


かくして,船運の悪い彼女とオルビスで泣き別れ.とりあえず先にアリアントへ向かう事になった.

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「着きました^^」


1便遅れてきた彼女を船着き場で迎え,アリアントからサンセットロードへの旅が始まった.不案内なルディブリアムとは違い,ほぼ主戦場となっているアリアントは勝手知ったるものだ.MAP右から左へ敵を集めて一気に叩く美味しい狩り方や.狩場を案内しながら,とりあえずサンセットロードへ向かって歩いていった.


「あれっ,MAPが変わってる」

「そうなんですか?」


変わってるというか,増えていた.以前無かったポータルに飛び込むと,ハーフマップの狩場が出来ていた.見たことの無い敵も多く居た.間違いない.新MAPだ.予想外にも新MAPへとたどり着いてしまった.


サンセットロード最後のポータルに入って確信した.星空に明かりの灯る街.教会の様な建物が東西に2つ.


マカディアだ.」

マカディア..?」

「ん.この前実装された新MAPですね.さっきの敵もそうだけれど,この街とかなりの数のクエストが追加されたみたい」


特になんの情報も持ってきていなかったので,とりあえず手近に居た怪しい男に話しかけてみた.


「この街の情報を知りたければ10000メル持ってくるんだな」


情報料が要るらしい.しかし何の情報も無いのも心もとないので,シブシブ10000メルを払った.男が話すには,このマカディアという街はもともと東西の協会が一体となって世界を支えていたんだけれど,ある日その支えている動力源が盗まれたか無くなったかで大変な事になってしまっていると.

その動力源が無くなった事について,ジェミニスト協会とアルカドノ協会.双方の協会がお互いに責任を擦り合うという事態が発生した.ちなみに前者は錬金術重視の自然派保守系,後者はハイテク重視のの技術先進系である.

ここで,どちらかの協会に属してクエストを進行させないといけないのだが,どうも進行にあたってある物が要るらしく,それを男から貰うのに鉱物もしくは宝石2個と交換という取引が発生してしまった.


一旦話を断ち切って,傍で同じ様に聞いている彼女と相談した.


「このクエスト,乗ります?」

「やりましょっか^^」

「鉱物とか宝石とか持ってます?」

「何でもいいんですかねぇ?」


幸いにも僕も彼女も色々持っていたのもあって,この取引条件はクリアできた.


「この瓶をジェミニスト協会へ持ってゆけ.」


変な瓶を渡された.特になにか効力があるとは思えない.けれど,これが協会へ属する為の重要なアイテムらしい.

早速協会へ行ったものの,使い方が判らない.クエスト詳細には魔方陣の前へ置くとあったのだが,部屋の中央にある魔法石の前においても特になんの変化も無い.


「何か変化あった?」

「無いですねぇ...」

「うーん........」


後でわかったのだが,魔法石のとなりのちっこい祭壇の様なとこに落とすと勝手に精錬された.精錬後は変な枝になって,これが協会へ所属する為の証明というか実績になるらしい.


ただ,この時はサッパリ判らなかったので,とりあえず協会の内部を探索してみた.内部は研究室が並んでおり,フラスコやらビーカーっぽい敵がワンサカ.何層かに分かれている模様で,下層部の敵には歯が立たなかった.


瓶の使い方は後日調べることにして,研究室の中にいた研究員のクエストを進行させることにした.


スナモグラ200匹退治である.


結構柔らかく,クエストは早くに完了したのだが,リスポーン率が物凄く,フィールド一面にアイテムの絨毯が出来た.


「クエスト完了しました^^」


ほどなく僕の画面にも「完了しました」というメッセージが現れた.



「僕も完了しまs


入力中に墓が落ちてきた.

テキストチャット入力中に被ダメージ.死亡.



「1日に5回も死ぬなんて;;」



「6回ですよw」



同日最大死亡記録,更新.

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クエストを後日遂行するということで,休憩がてら雑談.

ここで判ったのだが,彼女というか,ソードマンは夫婦で1キャラを育てているらしい.旦那様が補給担当,彼女が攻勢・レベルアップ担当.かなり効率の良いプレイスタイルになっている.

打って変わって拙宅はというと,嫁はPSPMPO+に没頭中で,「ジョニーが居ない」とボヤきながら時々「死にそうだぞ〜 死ぬな〜」と警告を入れ,没頭している私にポーションを使う様促してくれる.


話している感じからそうなんだろうなと思っていたけれど,彼女は僕の少し年下.旦那様は僕より少し上らしい.


しかも同じ大阪在住(´ー`)


後日,というか,この翌朝に旦那様と邂逅することになるのだが,キャラ概観が女子なのでちょっとおかしかった.いやいやしかし,とても人当たりの良い方で,二人ともほんと素敵な夫婦.朝からのログインも多いらしく,この「朝メイポ」を奥様は,


「健康ゲーム夫婦ですからw」


と言う.健康なのかどうなのか微妙ですが,まぁ,そういう事で(何.




さて,この後マカディアへ戻り,研究員とジェミニストのクエストをクリア.この翌朝,ジェミニストのマントを纏い,「銀の原料」を彼女の旦那様と探すことになるのだが,この原料探しが難航する.





「ちょっと,小腹が空いたので,なか卯へ行ってきますw」


深夜1時,彼女はこの一言を残してログアウトした.


メイプルストーリーで「なか卯」という単語を聞くとは思わなかった.