日曜雑記

カーゴパンツに五分袖のシャツ。クロスのペンダントをひっかけて、カーキのジャックバッグをしょってサングラス。をかけている感じは、疎開に向かう小学生といった風貌。もう少し背丈があれば休暇に向かう空軍兵に見えたかも知れません。

向かった先は教会。その格好で?って感じですけれど、いつもそんな格好です。

到着後、グラサンをはずして目がぼんやりしているところへ牧師先生が


「あっ、お母さん来てらっしゃいますよ」


と手を指した方を見るとよく受け付けに座ってらっしゃるおばあさんがいた。


じっと眺めて。


「え?」


何を言ってるんですかみたいな表情が出てしまったのかも。


「あ、中に」


「あぁ;」


ボケたまま会堂に入り、先に座っていた母上の横。弟はまだ帰阪していなかったので今日は2人。



礼拝のオルガンはいつもどおり不協和音でテンポが悪い。

葬送式の時もそうだった。まぁあれはあれで父上のいい冥土の土産話になったっかも知れないけど。

    • -


賛美歌って、結構な回数を歌う上に初見でハイトーンが多くて、伴奏は前述のオルガンなので伴奏になってない。

今日も声が枯れた。下手なカラオケよりいい練習になるかも。

普段より長い礼拝の後、牧師先生に会釈をして向かった先は鶴が丘。

弟が先日紹介していたうどん屋は、昔子供の頃行っていた理髪店の向かい。

並んでいる時に理髪店から奥さんが出てきたけれど、20年前と全然変わってなくてびっくりした。


天ぷらざるうどん。
手打ちの讃岐うどんで、先にうどんが来た。

量少ないなーと思ってちまちま食べてたら、後からデーンとまさに一人前の天ぷら盛り合わせが来てたまげた。

    • -


「墓行く?」

「行く?」

「どうやって行こ」

「歩く・・?」

「いやいや歩かない;」


危うくまた遠距離を歩かされるところやった。


    • -


長居からバスに揺られて瓜破。

花を買って歩く。



去年の出来事を振り返りつつ。




父上の死にあたっては、母の奔走のお陰でほとんどが片付いてしまったけれど、周辺で色々問題が起こった。
それは1年経っても解決していないし、今後も解決の見通しはなくって。
でも、いずれ対決する時は来るだろうね。



財産や金っていうのはあれば有るほど申し分無いものだけれど、非道なやり口でそれを我が物にする卑しさや心の貧しさを持つ人間が、私の家系に存在している事に驚いたし、スパイの様に詮索や暗躍をする取り巻きもそう。


持ってきたきゃ持ってけばいいけどさ。墓の管理権まで持ってってたのには正直びっくりだよ。あの黒曜石がそんな美味そうに見えたかい。


あと、勝手に事情を作り上げて何千万か知らん老人ホームにさらった祖母を幽閉するのは勝手だけど、きっとあんた達より祖母は長生きする。多少物忘れはあったけど、去年は自ら走ってたしな。



相手がでか過ぎて一騎当千位じゃ利かないけれど、まぁ、その方が面白いよね。

    • -


昼の一番暑い時間帯の霊園は閑散としていて。

バケツを両手に提げて往復。


暑い。暑すぎる。

墓石でお好み焼が焼けるね。


上を脱いでわしわしと掃除して、草を引っこ抜いて、母上が花を生け終わったところで終了。

いつもどおり煙草に灯をつけて、しばらくモクモク。


体が沸騰してしまったかの様に、1時間ほど汗が引かなかった。




しんみりもジワッと来るのもなく終了。



出戸のダイエーでコーラフロート飲んで帰った。



(続きは昼)