EU

昨晩は24時過ぎからEU各国の格下げに関するヘッドラインが大混雑。最早織り込み済みになっていたのか、EUR/USDはバリアを少し割る程で大して下げなかったけれど、ショートメイク一択で利益を上げた人は多いだろうなぁ。

結局のところEU自体をどうしたいのかっていう方向性が具体的になっていない。ギリシャも見る限りでは更に深みにハマって行っている。関係国全体がダチョウ倶楽部の様にどうぞどうぞの状態になっている中で、これだけ当局の対応が後手になっていては誰も火中の栗を拾おうとはしないだろう。ましてや拾った栗の中身が腐っている。

頼みの米国。指標こそ上向きになっているけれど、マーケットの反応は懐疑的。当然の事ながらEUがこういう状況になっている中で一人勝ち出来ないのだけれど、ここでまだ恐らく悪材料の残っているEU圏に対して今、米が積極的にEUを支援するだろうかと考えると、これは無いと考える。フランスの長期格付けに与えられたnegativeにも有る様に、圏内各国が更に格下げになる材料がまだ間違いなくある筈で、落ちるジャックナイフをここで素手づかみする大人は居ない。

今朝、格下げされた当事国の要人発言をざっくり見たけれど、他国がどうのこうの言う程度で、反省の余地も無い上S&Pへの逆切れさえある。隠し持っている残っている悪材料をどうにかこうにか隠してやり過ごそうとしているフシも伺えるし、格下げ当然といった雰囲気。


まだEUの下りは始まったばかりだ。


細かい数字や経済的な論拠は無いけれど、1月中にサプライズが無ければユロドルは2012年度上半期中に1.200まで落下すると予想する。一方ユロ円はここから5円落ちて92円台という予想。1.200ならもう少し下かも知れない。

ポンコツ通貨ペアになったドル円はもうよく判らない。政府も日銀も施策を打ち出す気が無いみたいだし、EUの状況を指くわえで見ながらこのまま1年76円ミドルで終わってしまうんじゃないか。「各国との緊密連携な連携」はとれてない事も判ったし、そもそも外交力を持って世界と向き合える様なキーマンが居ないのに、どんな連携を取れるんだ。

国内企業も海外M&Aが過去最高の勢いで成功してるみたいだし、それなりに対応は進んでる様だから、下がる事はあっても上がる事は無いな。




海外旅行がね。凄い安いよね。
グアム1週間滞在が北海道旅行より安い。
パリ1週間滞在が13万円とか、まだ下がるだろうけどさ。

電車の中でみた海外旅行の値段が凄い安かったんだよ!っていうのを言いたいが為に、EUの話を枕にして失敗した。でもユロドルは1.200まで買わない。そこまで行かなかったらユーロは2度と買わない。