月曜日雑

荒れるとまではゆかなかったけれど、ドル円は88円を天井にして87円後半で値動き。

このところ円の囃し売りだけで上がって来た分、少しは下押しが有ると感じる。

 

どこが実態なのかといえば微妙なところだけれど、この急激な流れが続いて90円、100円になった場合、市場も企業も勿論ついてゆく事が出来ないし、そこかしこで言われている通り、円売りどころか「日本売り」につながる危険性が有る。

 

円安をはじめ、政策で中央銀行をコントロールして成功した国は無いし、このままインフレへ誘導して、物価が上がったところで手取り給料が増えるかというと恐らく増えない。それどころかこの先3年は所得税や年金に対して大きな増額が予定されている。

 

円高へ対応する為、企業体質は鋭敏に、そして生産性向上や品質向上エンジンを強化してきた中で、反転して円安に動くにあたっては一方的に円安イコール利益になるとは考えづらいし、コストも燃料も考えると同じ様に円安対応体質に変えてゆかないといけない。更にどうかするとまた円高/デフレに向かって動き出す事も考えられなくもない経済にあって、ごく単純に考えてここから給与を上げようと思う経営者が果たして居るかどうか。

 

いまひとつこう合点が行かないんだけれど、先日エントリした通り、掲げた政策を全う出来るのなら、今までこんなに放置してなかったよな、と考えているところがある。民主党政権の時代は尽く評価が低いけれど、別段民主党時代に始まった事ではないし、復権した自民党が掲げる政策に輝かしさをおぼえない。

 

冒頭「日本売り」と書いたけれど、これをワシントンが成り行きで見守りっぱなしなのかどうかというところも。円売り介入を含めて80円までは看過、90円はNGの様な気はするし、この勢いで100円に近づけば、恐らく政治的なコメントが向こうから発信されるだろう。そうなった場合の反落は想像に難くないし、これからようやく錨を上げる政権がどう舵を切ってゆくのか、11月からの上昇率がいまだヒトケタ台のDOW、DAXを大幅に上抜いている日経の急上昇(23%)がどうなるのか、注目度は大きい。

 

 

朝の夢ではないけど、70円台はもう1度有りやと思ってる。