金曜日雑

野田に来てから3年、通勤でほぼ毎日見続けていたけど、1度も入った事のなかった店に入ってきた。

神水。

お探しの店舗のページはありませんでした

小さい小汚い店。

 

まず、カウンターに並ぶ大量のおばんざいが目につき、店内に散りばめられた、ルールに基づかない玩具や絵、写真、色紙の数々に気づいた。かなりヤバイ店だという事に気づくのにそうそう時間もかからなかった。

 

なんとなくトップシンバルのドアを押した時の様な感覚が蘇って、小汚さや、狭さ、物量の多さから、相当長い年月がこの店で流れている事が分かったけれど、実際聞いてみると来年の2月で26年目だった。

 

f:id:sou:20131129211000j:plain

 

3年目にしてようやく来たんですよ、という話をおかあちゃんに話したら、もっと長い間「来れなかった」人がいるんですよ?という話があって、ウェブでこの店を見つけて、界隈に来る度に野田駅前を探しまわったものの、6年以上見つけられなかったとかで。

 

確かにここは見つけられない。駅前から奥手に有る上に、完全に生活道路で、本来不要な路地といったロケーションなので、自分の様に通勤の際にここを通ってショートカットする人間でなければなかなか見つけられないところにある。

 


14

 

先客も割といて、都度おかあちゃんがこの人はどういう人だっていうのを説明してくれる。説明してくれすぎて、料理に手をつけるタイミングを逸する程だった。

 

今この野田に住んでいる自分の様な客から、茨城(県)から来る人、神戸から「今から5人で飲みに行くから(2軒目として)」といって来る人、そして横で飲んでいた自分と同じぐらいの年齢の兄ちゃんは、「あ、このひとはね。京都住まいの人なんだけれどね。京都から来てんの。仕事終わって。」なんて。

 

(´・_・`)???

 

 理解に時間がかかったけれど、京都に住んでて、京都で仕事してて、今日仕事が終わって、わざわざ大阪まで出てきてしかも野田に来てる。

 学生の頃は大阪に住んでいたという事なので馴染みがあるとの事だけれど、またこの兄ちゃんは飲み終わったら京都に帰るわけで、話を聞いてると明日は早々に金沢へ発つとか、それほどまでしてこの店に来る魅力がやっぱり有るんだろうなぁと。

 

 すっかり打ち解けてしまった後、手持ち無沙汰になったところで、カウンターにあったこれに気づいた。

f:id:sou:20131201054600j:plain

知ってたんだけど、気分が良くなっていたのもあって無意識に空けて大変な事になった。凄い悔しい。悔しいので早々に誰かを連れてこようと思った。

 

ぎんなん大好き。

奥の方はまだ燃えてる。

f:id:sou:20131129202929j:plain

 

カウンターに無造作に置かれたメニュー

f:id:sou:20131129211011j:plain

 

また行く。