日曜日雑

忘年会で集まれなかったメンバーも居たので、新年会を開催。

もうカウントするのも面倒になってきたけど年始宴会は多分24回めぐらい。

 

「いいオトナになったら俺らも回るテーブルの店で」

 

という話を十数年前にして、いい加減いい大人になりすぎてからの回るテーブル、天王寺は楓林閣で。

ここ、350人とか入れるらしくて、とにかくだだっ広い。色んな用途に使える個室、大宴会場、個卓、色んな席があって、見てるだけでも面白いつくりになっていた。

楓林閣 (ふうりんかく)アベノ店
〒545-0052 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-31 アポロビル9F
4,000円(平均)950円(ランチ平均)

 

異例の17時スタートだったので、空腹感ゼロで着いたものの、食べ始めると意外とまくまく料理を取る事が出来てしまった。

以前はこんなんもんじゃ足りんやろうという量が、今では丁度いい感じになってる。

 

ひと通り近況報告を終えた後、社会一般、政治経済、雇用労働、関連業界の話に移り、お会いしてない部活の諸先輩、後輩の近況、と昔話を一巡させた後は、個人攻撃タイムに入りフレンドリーファイアを連発し、お互いボコボコになったところですべらない話タイム。

 

「ぼくね、イシハラと付き合ってきて20年、驚愕の事実を知ったんですよ」

 

と切り出したのは十ちゃん。内容としては、「歯が痛いのを直ちにどうにかしたいので、邪魔臭い歯医者なんかには行かず、自ら歯を折ってたイシハラ」という驚愕の?事実だったのだけれど、列席の皆は口を揃えて一言、

 

「有りやんな?」

 

彼のこれまでをリアルで伺ってきた我々としては、最早そのレベルでは動じないのも当たり前だった。同期イチのタフガイであり、動揺するより先に行動に出る男前であり、交通事故を起こした折には血圧が急降下する程「麻酔がカラダに合わない」という理由で、生身で割れたアゴを縫った男なのに、今更歯を自分で折り処置してたぐらいでは驚かない(最近歯医者に行って相当怒られたそうだけど)。

 

ので、驚愕の事実が滑った十ちゃんには「指導」の旗が振られ、次回会談まで投球練習。

一方で、有りやなとは言ったけど、その異世界的な生き方を形にするべく、まるでテレビの中の出来事の様な事が多すぎることから、「イシハラチャンネル」という単語が制定された。

 

6人居て6人が、何かしら個々に飛び抜けたカテゴリを持っていて、それが今に至ってもこうして顔をあわせる事の出来る理由になっているのかも知れない。何かが同じでないといけないという不安感も全くないし、事実、考え方も感性も生活時間も仕事も家庭も、何もかもがバラバラ過ぎて、前段を蒸し返すと、「全員チャンネルが違う」と云う感はある。放送局のレベルじゃなくて、国単位で違う。話のネタが無くなったら自分の普段の生活を話せばそれだけで話になる。唯一の共通点として、同じ学校の吹奏楽部で3年を過ごした事実が有るのも不思議な位。

 

そんな感じなので、概ねの事には驚かないし、逢うたびに会話の濃度は上がってる気がする。

 

そして少しいい歳になったせいか、将来この席につけない日が来るんだろうなぁとフッと思ってしまった。それを打ち消すかの様に4時間たっぷり笑った。一番早く死ぬのは俺だと言われているけど、意識があるうちは必ず来たいし、今回彼らにお願いした事があるので、その結果をしっかり見るまでは来ないといけない。

 

ゆったり喋って笑って過ごした。

 

 

帰りはアッキーと方向が同じなので、天王寺から環状線に乗り込んだけど、なかなか発車しない列車に腰掛けながら、妙にソワソワする彼。何か急いてるのかなと思っていたら、

 

「あかん。トイレ、間に合えへんわ。」

「!?」

「駅につく迄とかそういうレベルじゃないぐらい間に合えへん。」

「えっw」

「トイレ、行ってくるわ」

 

彼はトイレを目指して一目散に列車を降りた。

新年会、おわり。

 

 

翌朝みんなで車に乗ってる夢を見た。

何処かメトロポリスの様なところを走ったり、映画に出てきそうな高いタワーを眺めたり、謎だった。

まぁうなされて起きた。