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時間のかかる仕事に先に着手してね

これはバイト先の店長に。

 

高2になってバイトを始めようと思って、部活をやってたし、晩は遊んでたし、諸般検討の結果、唯一時間の空いている早朝を、弁当屋のオープニングのバイトに充てていた。 4時45分に起きて5時にはガス釜を覗きこんで米を炊く、というところから始まる高校生活の1日だった。

 

早朝とはいえ、夜勤明けや今から出勤のリーマン、週末はお出掛けレジャーの人が割と訪れるので、接客から調理まで割と仕事が有った。多い時は丼モノ2つ、焼き物、フライを同時に調理する事もあって、1時間ずっと調理をし続けてる事もままあったのだけれど、最初に言われたのがこの「時間のかかる仕事に先に着手してね」だった。

 

まだ仕事の何たるかさえ判らなかったガキだったので、へぇーそっかとしか理解できなかったものの、これも後々自分の仕事に影響する様になった。

 

開始まで割と日程のあるテーマやオーダーだと、概ね内容が判ったら自分自身の進捗スピードから逆算して、着手日をキリのいい日にしてしまいがちだけれど、進行するかどうかは別として、先に着手して、雑でもいいからディテールを描いて置くか置かないかで、後々の進行が大きく変わってくる。弁当屋でいうと、唐揚げの仕込みだったり、次に炊くライスの準備だったり、煮物の仕込み、調理にあっては鍋系の調理だったり時間のかかるフライものだったり。まぁ全部苦手だった。

 

これを実践出来る様になったのは、割と最近、30代に入ってからなので、店長に言われてから15年近くかかってやっと、っていう感じだけど、若いうちからこれを実践出来るヒトは会社を牽引してゆく事の出来るヒトだろう。

 

直前着手が身についていると、「忙しい」という気分で一杯になってしまう。それは忙しいんじゃなくて単に追われて慌てているだけで、ようやくその闇から脱出しかけてるかなとは思うけど、まだまだ「判っていてやらない事」は多い。なんかまぁ、それを考えると、仕事の基本を覚えるだけでも人生1周分かかってしまいそうだなぁとは感じる。

 

 

弁当屋のバイトは割と楽しかったけど、職場柄女性が多く、有りがちな爛れた事が多くなりつつ有ったので、大学を辞めるのと同時に「学校の近所に居を構える事にした」という嘘をついて、バイトもそういう関係もサクッとやめた。父親がこの店の近所の病院に入院した際、店がまだ健在なのはチラッと見た。