「えっ,ここでやるのかw」
僕とaさんはメイプルストーリーの中で,五目並べの碁盤を前にして全く互角の対決を呈していた.
今日はソードマンさん奥様は夜勤さん,旦那様はログインしてこないとこを見るとおそらく寝てると思われ,一人旅.
と思っていたら,aさん事まくらむしさんがログイン.
テレポストーンでマガティアからエリニアへブッ飛び.
というわけで,ようやくビクトリア大陸で初邂逅.
結婚式の日以来,色々話が積もっていたのもあり,喋り続ける事1時間半.その後ヘネシスへゴーレムを見に行って,再びヘネシスで喋りこみ.
「五目並べとか神経衰弱とかさぁ」
「あ,持ってる.やる?w」
「やろかw」
と,特に何も考えずに僕は自分の道具袋から五目並べセットを取り出し,準備を始めたのだが,
「えっ,ここでやるのかw」
「え,なんで?」
「だって,ゲーム中に敵に殺されたら..って,てっきり街戻るもんとばかりw」
そんなわけで,ヘネシスの道端で「メイプル五目並べ選手権大会」と銘打った五目並べ大会が開始.通り道ではじめてしまったので,五目並べセットをひっくりかえさない様に通行人には慎重に通り過ぎ願いたい.
「これ,通りすがりの人が見たら,なんでこんなとこでやってるん!?って絶対突っ込み入るなw」
「俺だったらとりあえず観戦するw」
「立ち止まる要素は大いにあるねw」
どうもこういうゲームは街中や船の中でやるのが普通らしい.かくしてゲームウインドウの外にスライムがチラチラ見えているのに若干の恐怖を感じながら(僕はたいした事ないんだけど),僕の先手で始まり,
激しい攻防の末,緊張の余り27手目で痛恨のミス.
「あぁぁぁぁ」
「やたw」
負け.
「次は負けまs」
「もうやらないw」
なんと即答で勝ち逃げ宣言をされてしまった.
鬼だ.
「ログインしてまともに戦闘せずに終了するの初めてかもw」
と,言い残してログアウトして行った.