月曜日深夜雑

色々文句が有るんだけど、自分の考えもまとまってないのでいずれツラツラと書くとして、何が腹立つという一番は、最近矢鱈と目立つ「想定外」という言葉で、特に公務員の間で大流行してるのが目も当てられないというか。

 

まぁ彼らは想定外の事態が発生したところで、自分たちの食い扶持がただちに無くなる事もないから、そこらへんは売上利益と想定外対処が必要な企業と全く考え方が違うんだろうなと言い聞かせてるけれど、職員で無いにしろ、消防団員にしろ、全く関係のない子供に、自らの不注意不手際が原因で火を放った挙句、その非を「想定外」に寄せようとしていて、読むに耐えなかった。

 

仮にその想定外がまかり通るなら警察も消防も自衛隊も必要無いわけで、想定出来る事ばかりならそんな訓練も安全基準も必要無いわけで・・多分ここらへんは原発の時に書いたな。

 

その場に観測史上類を見ないスピードで隕石が落ちてきたとか、そういう想定外は別として、アルコールをその量投じた際に最悪起こりえる事なんて、考えれば幾らでも防衛出来たろうし、蒸し返すけれど東北大震災時に想定外を原因に加えた原発にしたって、かなり近い時期に同じ様な津波が有った事実があるんだから、最早それは想定外じゃなくて想定内で整備しえた事に対する怠慢。多分あの原発で大きく報道された「想定外」は恐らく公務員の良い言い訳テンプレートになってるんだろう。

 

しかしながら、結局それは個人の主観で「想定外」としているだけで、専門サイドからしたら想定内の範囲で有るにもかかわらず、まるで社会全体が想定外と認めていると言わんばかりの報告になって(メディアの書き足しが有るにせよ)る。なんかこう、納得が行かない。

 

まぁただ、今回の滋賀の事故に関して言えば、アルコールを使用しているにも関わらず、化学消火器を準備していなかった時点で、最低限想定しうるべき事故に対する準備怠慢であった事は間違いない。

 

書いている自分にだって、「自分が」想定していないミスやトラブルは有るけれど、そこに想定外を理由として良しとされる事なんて無いし、勿論その自分の想定外をカバーする為により想定範囲の広い上司が居るのだけれど、1度それを想定外と考えて処理してしまうと、間違いなく2度目が有ると思ってるので考えないし使わない。

 

多くのメディアが打った「人に引火は想定外」という見出しもおかしい。一方読売は「消火訓練事故、東近江市にマニュアルなし」としていた。事実に近いのは読売かと感じるし、2度と起こらない様、決して想定外で終わらせて欲しくない事故だと思う。