だろうと思うの言葉

いい歳になった事がそうさせるのか、営業所から今の管理畑に来てそう感じるのか判らないけれど、仕事の姿勢的なところを考える様になった。

 

自分は営業所長というポストには就いた事がないし、今も単独部隊の主事。対応する業域はほぼ全営業所に窓口を開いている格好になっているので、社長や役員は別としてかなり変わった立場で仕事をしていて、業域は数えればキリが無いけれど、とにかく「社内で誰もやってない仕事」をしてる。

 

そんな中で何かテーマを決めて仕事をしようという考え方がここ数年強くなっていて、トップテーマは「「だろう・思う」の回答をしない」というところを意識してる。

 

これは社内の他のスタッフを見ていて強く感じた事もあるのだけれど、何かを聞かれて「~だと思う」という回答をする。こと仕事においてそれが価値ある回答なのかどうか。聞いている相手は何かを実行する上で確かな答えを勿論求めているので、その判断材料の中に推定系のものが割り込むと、最悪道を誤る事にならないだろうか、そう考えている。

 

ごくごく単純な道案内のアナウンスで「と思います」を使うスタッフが居て、「まっすぐ行くと○○が見えると思います」という回答をする。聞いてきた方は何となく進むけど、「思います」と言われたそれが見えなかったりするので、4ターンも5ターンもラリーが必要になって、結局大層な時間がかかってるのをよく見かける。

 

実務上使う「~だと思う」とか、「ぼくの思い」なんかどうでもいいわけで、最短時間で確実なディレクションをしないといけない。その為に「だろう」を回避したい。そうなると曖昧さを排除する為に、自分で裏取りや根拠をきちんと整理する必要が出てくるし、、明らかに自分が判断出来るレベルを越えてるという判断が出来ればすぐに上司に回送する様になる。

 

先天的にこれが出来てるヒトはともかく、自分がそうだったけど、ある程度「言わない訓練」をしないとなかなか出来ない。「だろう」と「思う」を言わないための努力もかなり必要だし、自分もまだ完全じゃない。ただ、言わない様にしようという姿勢があれば、次のステップで何をすればいいかはすぐ見つかる様になる。

 

 

ってとこまで書いて眠くなった。