続ハト

「よしヤマちゃん、上あげて。」


リフトマンのヤマちゃんに上まで上げてもらって、例のハトを外に追い出すところだった。

ヤマちゃんは山田とか山上とかっていうヤマの着く名前じゃないんだけれど、何故かヤマちゃん。誰もそれを追及しないけれど、4年前にうちに来た頃には既にヤマちゃんだった。

それはともかく、天井近くまで上がってハトをつっついてみるんだけれど、羽を広げて威嚇されてしまっただけで、そこから動こうとしない。



なんやなんやと集まってきた社員が口を開けてハトを見つめる。



勿論この子を追い出さないとまた空間センサーが警報を鳴らすわけで。

結局5人が1羽のハトを追い回す事になり、ゴムチューブを投げ上げたり、輪ゴムを飛ばしたり、手袋を飛ばしたり、どこからもってきたのかトイレットペーパーの芯が飛んだり、よくよく考えると変な光景だったなぁと。

結局隅に逃げ込まれてしまい、セコムさんへ「ハトが逃げ込みましてね、、、」という屈辱のTELをするハメに。

明日はタモ網で捕獲します。