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オペラ「ドン・ジョヴァンニ」

目が覚めたら12時を廻っていて慌てました。
尼崎アルカイックホールはほどよく人が入っていて盛況。

さてこのオペラはフィガロ、魔笛と並ぶモーツァルトの傑作です。
筆力がないので「えっ、見に行ってみたい」なんて事は書けませんよ。


どんな感じなの?って言われると難しいところですが、要約すると昼ドラと少女漫画をドッキングさせた感じです。
モーツァルト自身もドラマと云うので間違いはなさそうです。

国をまたいで数えきれない程の女性を好き放題にしてきた女たらし&放蕩貴族、ドン・ジョヴァンニの話。

序曲の後始まるシーンは「夜這い」です。これは失敗するのですが、脱出時に夜這い相手のお嬢様の父上(騎士長)が現れ、あっけなく騎士長は殺されます。騎士長が殺されるまでおよそ10分。昼ドラになくてはならない「つかみ」ですね。

ここから昔の彼女や行きずりに見つけた可愛い田舎娘(婚約者あり)、昔の彼女の侍女、件の夜這い相手のお嬢様(この婚約者の配役が私の弟でした)、ドン・ジョバンニ自身の従者を盛大に巻き込んで、どろどろした物語に発展してゆきます。

捨てられてもなお未練に駆られて「改心して;;」というお嬢さんや、婚約者を寝取られそうになって嫉妬丸出しにするお兄さんやら、テレビで見ていたらチャンネルを変えたくなる程イーッとなる部分があるので、物語は意外とスムーズに行きません。

前半は騎士長の死から始まり、ドン・ジョバンニの性格や素行を表現する1幕、後半の2幕はどうしても女の子とヤりたい一心であれこれ手を尽くすものの、最期は騎士長の亡霊に地獄へ連れてゆかれる「ドン・ジョバンニの終わり」へ向かったストーリー。軽いギャグ付きです。


なかなか面白かったです。

200年前というと、昼ドラも宅配DVDも映画もテレビもパチンコも無い時代でしょ。勿論VTRも無いので長編ドラマ制作も無理。機材や場所的に厳しい状況の中で、短時間でかつ場所を取らず、人間の光と影、少しのギャグ、丁寧に書かれた台本、そして華麗な歌声と重厚な音楽を交えたオペラっていうのはきっと当時の皆さんにとっては貴重な娯楽だったと思うのですね。

それだけ完成度が高い。

デジタルで何でも出来る時代になっても、回り舞台に載せたハリボテの階段ひとつで観客を沸かせるオペラの完成度は200年経っても抜けない。

200年後になって、遠い日本で、舞台照明と電光字幕のあるホールで上演されていると知っても、モーツァルトは驚きもしないでしょうね。

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