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栗東市での新幹線新駅の凍結を滋賀県知事が申し出たとかで。

題目は「税金の無駄遣い」。サラッと見てみたけれど、マクロ的な経済波及効果論をどう打ち崩したのかは後に調べてみる。当然その経済波及効果をひっくり返せたからそう言っているんだろうけれど、請願駅としての新駅建設に200億前後。建設後のランニングコストはJRの負担になったうえ、10年後の単年度決算は4000億近く、税収は100億近くになるという未来を考えると、この凍結は実に惜しい。

立地に厳しい制約のある空港は別として、新幹線の駅という玄関駅が有るのは、企業にとってみると大きなイメージアップ材料になる。東京から120分! とか ハッキリ明示できる。何度もローカルを乗り継いで行くとなると立地的なアピールが難しい。更に栗東市自体は道路交通網整備も進んでおり、ここへ新幹線が通れば既に稼動している工業地帯と「美しい琵琶湖畔」というイメージが更に際立つ。

当然、従来どおりのぞみの留まる京都から折り返す人も居るだろうけれど、僕が東京から行くなら栗東市へ一本のひかりに乗る。ダイレクト停車する駅・列車が有るのに、京都から新快速で折り返すとか面倒なコトはしない。

で、凍結についてはJRは席につかなかったけれど、知事はそういう公約で当選したんだから、この行動については否定しない。ただその知事を当選させた有権者の方々は、ちゃんと考えてたんだろうかと。何をって、

・既に契約・協定を結び、現実的に着工している事業についての損害賠償請求(契約破棄)>まさにドブに捨てる金
・今般の件が凍結になった場合、JRが将来滋賀県下での新幹線駅着工に見向きもしなくなるどころか、次世代の超高速列車についても恐らく未来永劫「通過県」して取り扱われる>未来への禍根
・人口急増地帯の税額UP>企業税収の少ない地域は税率が高い

 実際地元の人々はそんなに不便は感じていないかも知れない。新快速が有るから京都や大阪・神戸へは1時間少しで行けるだろうし、草津線との接続が遠い新幹線駅に魅力は無いと思う。ただ、数十年・広域の大計として見た時に、果たしてどうか。

 損害賠償請求額が確定すれば、10億どころじゃ済まないだろうし、それを考えると、「とりあえず建設し切ってしまえば後のランニングコストはJRが負担してくれる新幹線を引いておくべきだった」 なんていう人も出てくるかも知れない。

 勿論、役所の経済効果見積りがしょっちゅう外れるコトは、歴史がよく語っているんだけれど。


 ところで、3月の栗東市定例議会の中で、

「毎年数百億円規模で利益を上げている優良大企業であるJR東海に巨額の税金を投じる大型開発はやめるべきであります。」

というある議員の発言があったけれど、そうじゃないと思うのよね。むしろJR東海が利益を上げていようがいまいが全く関係無く、恐らくこの人は何の為に新幹線駅を建設するのか判ってないんだと思う。