○ストレス
「マツバラくんの行ってる病院紹介してくれへんか」
と言ったのは我が上司。先日産業医さんに背中にぶつぶつが出来てるから病院へ言ってくださいと言われ、内科へ行ったところ皮膚科へ行けといわれたそうなので、私のかかりつけの病院を紹介してみました。
夕方。
「あっ、おかえりなさい。どでした?」
「いやーいい先生やったわ;随分話し込んだ。」
「あーはいいい先生でしょうー?診察はどうでした?」
「ん。やっぱりこうストレスやな。お仕事どんな感じですかって聞かれるからやな、500人の従業員と20人の管理職を束ねてます言うたら、あーそれはストレスたまりますねーまずそこですねーって言われたわ、、マツバラ君キミもワシのストレスの0.5%くらいに入ってるんやからな!?」
「いやはいすいません;」
結局怒られます。
数年前私がこの病院で受けた初の診察。
「お仕事どんな感じですか?」
「えーと、まぁ色々やってるんですけれど、カテゴリを問わず色々とリクエストがありますねー・・夜も遅いです。」
「上司の方も結構きつい感じですか?」
「はいまぁ、そうですね。きついですね」
「あーそれはストレスたまりますねー」
先生は今ものすごく笑えるポジションに居るんですが、上司は私の事を明かさなかったので、まだ笑っていません。
部長の居ない時に、このネタで玉砕覚悟の笑いをとる。今日は1人で笑った。
○弔事
管理部長から電話がきます。
「マツバラ君な、その弔事報告送って経理部長に電話して指示受けるんやぞ。社長からも段取り任された言うてたからな。供花とか弔電とか、社長参列するかどうかとか香典も色々あるやろ。ちゃんと聞いておけよ。もうすぐ帰るからな」
「っはい分かりました」
「──っあ、もしもし部長ですか、はいすみません。見れました?それでですね、大方の段取りを。はい。弔電はお送りしました。でですね、供花はあと葬儀場へお願いするだけなんですけれど、あ、管理部長にお伺いですか?はい。はい。で、あ、参列なんですけれどね。社長の参列は、はい。え、管理部長にお伺いですか?はい。分かりました。」
「あ・・部長おかえりなさい。えっとですね、供花と社長の参列なんですけど」
「経理部長に聞け言うたやろおおお」
「あ、で部長にお伺いしなさいということで、」
「え、、、、」
「お伺いが帰ってきたのでご指示お願いします、、、とりあえず社長の参列から。」
「、、、」
「ワシか、、、」
経理部長からその後一切電話がかかってきませんでした。
○着信履歴
とにかく華のない私の携帯の着信履歴。今日は表示20件中15件が上司の名前で埋まりました。
その中の1件は、
「おおマツバラ君、今どこや!」
「はい事務所です」
「ちょっと確認してくれ!」
「っはいどうぞ!」
メモを構えて聞きます。
「ポットのお湯わいてるか!お湯あるか!」
「はい、え、お湯ですか?」
「そやお湯や!ラーメン今から買うから!」
「えっと、湯温98度で残量80%です!」
「よっしゃ!」
とりあえず98度、適量と書いてデスクにおいておいた。
○毛
会議室。社長が激怒。
「なんで来てないねん!連絡はいってたんやろが!」
「はぁそうなんですけれど、、」
「っほんまにアイツは!毛ぇむしるぞ言うとけ!」
全然これに関係ない取締役が残り少ない髪をハッとおさえたのを見て皆笑った。