日曜日雑 ハイドラ3

ハイドライド3というゲームがあって。

ロールプレイングゲームで、私がプレイしたのはMSX2だったけど、後にファミコンをはじめさまざまなハードに移植されたと聞く。制作はT&Eソフト、現在は社名を変更してドワンゴの孫会社に。

 

今の様な美しいグラフィックとはかけ離れた時代ですが、まずフィールドの広さが格段に上がった。

前作ハイドライド1,2のフィールドであった「フェアリーランド」という国を引き継ぐものの、地底、平地、200階に及ぶ塔、空中都市、そして宇宙に至るまで、とりあえずこの後出るゲームのフィールドを、このゲームはほぼすべて網羅してしまっていた。

 

時制の導入をはじめ、人間のライフサイクルを導入し、更に重量という概念まで導入した。

時制はゲーム内の時間で進むのだけれど、晩はもうただただ暗くて戦う事もおぼつかないし、食事をしないとスタミナが減って攻撃も出来ない。貫徹なんてしようものなら翌朝ボロボロ(22時から体力低下)。結局のところ宿で寝ないといけない。このシステムは画期的だった。セーブやルーチン的な体力回復のために宿に入るんじゃなくて、生物学的に宿に入らないといけないルール!

 

重量も大変だった。

 

ゲームが進行するにしたがって持ち物は多くなるし、持ち金も当然増えるんだけど、金も重量に直結するんだよね・・。重くなりすぎると歩く速度が当然遅くなって敵に回りこまれたり、歩いてるうちに日が暮れたりする。重装備でダンジョンに行って、ダンジョンの中で泣く泣くアイテムを廃棄するという事も少なくなく、随分泣かされた。金は両替機というアイテムで札に両替できるんだけど、この両替機も割と重い。

 

更にモンスターの中には倒してはいけない良いモンスターもいて、倒すとゲーム進行上必要な精神力のステータスが下がってしまう。これもうっかりやってしまう事があって困った。回復するのに悪いモンスターを200匹倒さないといけなかったり。まぁまぞい仕様がたくさんあった。

 

そういう厳しいルールがたくさんあったけど、ゲームのストーリーは面白かった。

自分に空想的なところがあるからかも判らんけど、200Fを超える塔や空中都市、宇宙とか、ファンタジー色が強いのが気に入ってた。あと無駄に広大な宝探しゲームで、どう考えても攻略データなしで拾えない武器があったりする。T&Eソフトのお家芸といえばそうだけど、序盤に割と強い装備が手に入るのにゲーム中に全くそのヒントが出てこないとか、そういう厳しいゲーム。

 

そういうとこも好きなんだけど。

今の技術で設計し直せばもっと素敵になるんじゃないかな。ボリュームとしては最早そんなに大きく無いだろうし、誰か移植はよ。

 

ハイドライド 1・2・3

ハイドライド 1・2・3

 


MSX2版HYDLIDE3 BGM (PSG) part1


ハイドライド3 - Out of Freedom & FAIRY LAND (アレンジBGM)