本紹介


世界で一番美しい病気 (ランティエ叢書)

世界で一番美しい病気 (ランティエ叢書)

はてなdiaryに自動でasinコードを挿入してくれる機能が付いたそうです。折角なのでお気に入りの本をのっけてみます。世界で一番美しい病気「恋」にまつわる、らも氏の恋話の集大成、といったところでしょうか。

 「もし彼女を捨てて勉強ができるものならばそれに越したことはない。ただ、それは結局恋ではなかった、ということです。ほんとうの恋というものは、自己保存の本能をも突き破って、ときには自分を死に至らしめるほどの、あらがいようのない力を持ったものです。制御できるとすれば、それはつまり濃いではなくて、”性欲”とか”同情”とか他の言葉で代替できるものなのです」

 そうだと思う。そうだと思ってもそれを言葉で表現するというのは難しいけれど、それをスッと書けるのは、らも氏が幾度となくその辛くも幸せな恋を経験してきたからだと、思ってみたり。