北海道には日本一の直線道路という国道が存在しておりまして。
全長135kmに及ぶ国道12号線。旭川と札幌を結ぶ国道なんですが、この国道の滝川と美唄を結ぶ区間は、29.2kmの超ロングストレート。
東京でいうと新宿から千葉の市川あたりまで、大阪でいうと市内を縦断してしまうくらいの直線。どこまでいっても直線ですから、信号さえなければ寝てても美唄までついてしまう、と。いや寝てはいけませんが。
中間地点にある奈井絵の道の駅を挟んで、ひたすらまっすぐに続く道。
wikipediaの記事を拝借すると、この道路は多数の囚人によって造られ、原型となる上川道路はおよそ90kmの道程にもかかわらず、わずか90日でその全長を2m幅の道路で仮開通させたという記録があるほど歴史深い道。
その後3年の期間で再び囚人の過酷な労働により改修、拡張が行われ、3年の工期でその全体が完成。1986年の着工から3年で完成したとありますから、当時の技術からすると恐ろしく短い工期になります。動員数や、工事期間中の動員数や犠牲者数については記録が無いそうですが、相当の人数がこの工事にあたったと思われます。
そんな大変な労力のもとに築き上げられた日本一のロングストレートの大半を眠って通り過ぎた私ですが。
▼先が見えません
▼奈井江
▼そば畑
