シャープ本社前の踏み切りを南に入ると強烈なクランクの続く道。父上はここをブレーキング無しで走り抜けていたけど、タクシーの運転手は”初めてやったF1ゲーム”の様なカクカク運転。クランクを抜けると旧全農の団地があったんだけれど、今は更地になっていた。
久々に訪れた旧実家の町は、物凄く小さく、5分としないうちに歩き終えてしまった。
あの頃は自分の町は広いと思い込んでいたのが懐かしく、一通り回ってみると、当時のお店や知人の家も健在。三ツ矢サイダーをケースでよく運んできていた酒屋の主人と目があったけれど、20年も経っているとさすがに判らなかったか、すごく怪訝な顔をされた。
歩いていたら誰かに逢うかなと思って、小学生の頃よく遊んでいた旧友家の近所をぐるぐる回ってみる。さすがに日曜の午前中のせいか、人通りは少なく誰に逢うこともなかった。
しかし小さい。当時の視点で思っていた3分の1程度に感じる位で、ピンポンダッシュをしながら2,3分で駆け抜けた坂道を軽く走ってみると、30秒とかからなかった。今なら間違いなく全部のお宅をピンポンして逃げ切る自信がある。しないけど。
変わったことといえば特に無かったけれど、すぐそばにある長居スタジアムからの音が凄い。スタジアム城下であることは間違いないんだけれど、前はあんなに響いてなかったのになーと。
当初目的であった教会へ行くと、丁度礼拝が終わる時間だった。
実に20年ぶり。1度火事で消失したこの教会は、建て直しされて今では地上3F建てのEVつき。昭和時代の教会を思い出しながら、新しくなったホールを見渡していると、もうすぐ出てくる皆さんの為にコーヒーの準備をバタバタっと忙しくしている兄弟がいた。
すぐに判ったので、名乗らずに声をかけてみる。
少し沈黙のあった後、
「あー!!!」
礼拝堂から出てきた皆さんも当時知っていた人ばかりで、なんとなく安心した。
弟と合流。牧師先生と少し話をして実家の近所のそば屋で母と合流。
ドイツで食べる和ソバと、ドイツビールの話。
ソバは一杯20ユーロ。
ビールは一杯60円。
今日現在で1ユーロ134円なので、一杯のソバが2600円!
手打ちします。
しかしこう、ちょっといいとこで食べるデンプン食は高いのね。
東京での1000円少しのうどんと、都そばの様にオバチャンが指いれて出してくる様な大阪の180円のうどんではオバチャンのうどんの方がウマイと思うし、お好み焼きにいたっては、旧友懲りない面々とよく使う「はやし」が1枚300円。私たちの忘年会の予算がいつも1人あたり3000円で済むのは大阪だからだねーなんて前にも話した記憶が。
そういう話を会社ですると、「マツバラはこういうとこ知らんやろう、、ふふふ」みたいな顔で「いい店」話をされるのでしない。
今日は250円の町喫茶で待ち合わせだけれど、明日はグランヴィアのロビーカフェで待ち合わせだったりするし、知ってるイイお店の話って結構難しいんですよね。
「あ、そこ知ってます」って言ってみたい。