駅のホームに降り立つと、開業当時は煌々と明かりがともっていたこの駅も、いまや蛍光灯も取り外され、駅名の看板からも灯が消え、時折私の様に物珍しさに踏み入れる客だけを静かに待つだけとなっていた。むしろ軌道を照らす明かりの方が明るく見える程だ。
駅が出来て、初めて地下鉄という列車が滑り込んだ時の期待と笑顔の時間
それが日常になり、朝晩となにげなく乗っては降り乗っては降り、とても身近なに溶け込んでいた時間
この軌道を走る最後の列車が滑り込んだ時、見送った時のコトバに出来ない気持ちと時間
もうヘッドライトを灯した列車が滑り込む事がなくなったこのホームに、再び明かりが灯るのはいつだろうか。
なーんて!
谷町線田辺駅の端っこですこれ。丁度一両分余してるんですね。
混雑率も110%少しだったと思うので、一両増やしてもいいんじゃないかと思うんですが、最近は他路線との乗り入れを意識した規格の車両が投入されているみたいですし、この暗い一角が明るくなることはなさそうです。
谷町線って、ほかの路線と違って名前の長い駅が多くて、ほとんどは駅の立地によるものだそうですが、関目高殿、四天王寺前夕陽ヶ丘、喜連瓜破、太子橋今市、千林大宮、野江内代、駒川中野。名前だけ見て立地的にドコヤネン!って感じですが、複合になっている名前どおり、駅の出口もすごく微妙なところにあって「あれっ、これどっちや・・」って必ずなります。
してんのうじまえゆうひがおか って長い名前ですが、日本一長い駅の名前は「南阿蘇水の生まれる里白水高原(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげんえき)」!