土曜日雑

やろうとして出来ていなかった事を色々やるために土曜日。

会社の規模が大きくなるにつれて、総原価や人件費以外のコスト管理が置き去りになって来ている中で、今年と来年はちょっと踏み込んで考えようと思っています。

 

そのひとつに消耗品があって、仕入先を特に検討していなかったが為に割高になっている部分があって、特に用紙関係の仕入先を見なおしたところ通年で80万近いコスト差が出てきたり、たった3時間の仕入先検討で大きな成果の出そうなところはどんどん潰していっています。

 

コスト差で50万を超えると利益直結して業績に響く額なので、余り一気にやってしまうと次年度の予算編成のハードルが上がるので、計画的小出しでやらないといけないかな・・・とか、会社の闇と闘いながらの取り組みです。

 

とりあえず年度下期は消耗品費だけで対予算80%推移させようと考えています。

そう、で、紙。紙ね。再生紙高い。あの製造原価はどうなってるのやらです。

再生プラントとか色んな中間プロセスが有るから高いのは判るけど、一番安いとこと比べると売価が1.75倍程違う。

 

 

何処が利益を得てるとかそういう考えは無いのですが、コストがかかっているという事は、それだけ「何かが動いている」わけで、それって本当に地球環境に良いのか?と疑問を感じています。

その古紙を収集して、輸送、輸送、再生する中間処理、燃料、輸送、燃料、輸送、輸送、バージン紙とのミックス、燃料、輸送、輸送。これにたくさんの人の手がかかっていて、それに関わる排出Co2がある。

 

視点の問題だと思うのですが、「これは再生紙で環境に良い」という結果だけがクローズアップされて、「その再生紙を作るのに、どれだけのコストがかかって、どれだけの燃料を焚いて、どれだけのCo2排出量があるの」というところは誰も論議しようとしない。再生すれば良いんじゃなくて、トータルでどれだけのエンジンになっているのかを考えないといけないんじゃないの、という観点から、私はバージン紙を今のところ推しています。1.75倍のコストがかかっている場合は、焚いてる燃料も1.75倍という単純計算も出来なくは無いですよね。

 

原木を刈り取るのが地球環境に優しくないと言われたら、再生紙を作る為に莫大な燃料と関わるCO2排出は容認しても良いのかと。当然バージン紙はその原木が必要になりますが、最近はアカシアやケナフといった新しい紙専用の原木も注目されていて割と進んでいる様な気がします。

 

お陰でバージン紙の価格はこの数年で恐ろしく値下がりしていて、5000枚が今2000円を割っているので1枚0.36-0.40円位ですね。再生紙は0.7円/枚程度なので、この0.3円の差を埋める為に、「これを使う人がその利益差を埋める為に燃料を焚いて頑張らないといけない」と繋がって、コストの高いものにはそれを上回る利益創出が必要になって、結果的に木を使ってないけど燃料焚いてるやん と。

 

ま、作る人、はこぶ人、使う人は、それぞれの利益が取れれば良いのでマクロ的な考え方なんてしないですよね。

ただあの環境を売りにした販売は何か解せない。

個人的にはコストが低い事こそエコだろうと思います。

 

 

紙のはなしで終わってしまった。

ミックス再生紙の話を織り交ぜたけど、古紙100%は既にナンセンスになっているからね。

まぁ常識的に考えてやさしいわけが無いよな。古紙100%なんて。

 

「古紙100%再生紙は環境にやさしい」はウソでした

J-CASTニュース http://www.j-cast.com/2007/04/28007268.html