結果的に飯田線の旅になってしまったのだけれど、当初はそういう予定でもなかった。
ただ何となく電車に揺られて何処かへゆきたいという気持ちはあったので、土曜日は朝から九州や山口、東北方面を発着している飛行機、列車の予約状況、宿泊予約の薄いホテルなんかを頭に入れていた。旅行に出る前は、だいたいの目的地周辺の状況や地図を頭に入れてゆくので、この行動はごく自然だったし、ホテルもまぁ現地に着くまでにスマホで予約出来ると踏んでいた。
色々見ているうちにその混雑ぶりが判明し、まぁ明日でも良いか・・と思っていたところに
「連休後半は雨」
という事だったので、昼を回ってからでは有るけど、慌てて15時に身支度をして出発した。
行き先は新大阪で決めた。
朝仕入れた情報は全く役立たなかった。
名古屋には知り合いも居ないので、来る需要が無い。
以前降り立ったのは17年前。あべの橋から青山町経由で来て、地下街でかつ丼食べて、すぐに豊橋へ行った。
今回も当時と同じく、名古屋城とか鯱とか?何か色々有るんだろうけれど、行きたいなあという気持ちもなく、大阪モード学園の不思議な建物を見ながら、
まっすぐに向かったのはここだった。
もう何年も前から気になっていたお店で、県下には相当数有るらしい。世界の山ちゃん。とにかく手羽先だけ食べれば名古屋のミッションは終了という気持ちで、手羽先をむさぼり食べた。
うまい。何だろうこれ。こっちで食べる様な味ムラの有るやつとか、漬け過ぎのしょっぱいやつとか、そういうのんじゃなくって、あーまたこれたべたいな!っていう手羽先。美味しいんよ。
店内はほぼ予約で満席で、早く入ったお陰でカウンター席に滑り込めた。
とにかく安くて美味しいに尽きる。大阪にも是非出店して欲しい・・。
書きながらまた食べたくなってきた。
というわけで、今回の行き先を決定!
「名古屋豊橋飯田線の旅Ⅱ」
最終目的地は田切。道中は成り行きで考える。ホテルは豊橋に予約した。
元ネタはご存知「究極超人あ~る」OVA。1991年の公開からすでに23年経った。
彼らは東京から伊豆・下田を経由しているので逆だけれど、いつかあのコースをやってみたいと思う。
山ちゃんを出てから、ブラブラっと名古屋駅までの道を歩く。
そして手羽先だけの思い出を残して名古屋を脱出。
豊橋へ。
何だか判らないけど、ゲートを出たところでこういうお出迎え。
ソウちゃん。
うま。
豊橋駅、近代化されていた。
もっとモッサリしていた記憶があるのだけれど、色々変わっていた。
ホテルまでは路面電車で。
女の子の運転士さんで、可愛いし、声が声優さんみたいにキレイなヒトだった・・・。こういうヒトが日常の足を運転してるとか、豊橋市民の皆さん幸せ過ぎ。
無事チェックインも済ませたところで、色々忘れ物や足りないものが発覚した。
ジェル、そして延長コード。
コンビニは駅前にしかないので、向こうの終点から折り返してきた女の子運転士さんの電車に乗って豊橋駅前へ。何してんだろって不思議だったろうな...。
軌道に芝生が張ってあった。和む。
買うべきものをローソンで買ったんだけど、なんとなく帰るのを思いとどまったのは、余りにも早く夕食をとったので、小腹がすいていた。
ローソンでラーメンを買おうとしたけど、なんか旅先でそれは勿体無いんだよなーと店を見て回っていたら、丁度20時に開店する深夜ラーメン屋があった。
豊橋旨塩ラーメン「まるはち」。ビルの中、ほんとこんなとこによく店出したなっていう立地に有る。ただ客入りは良くて、恐らく深夜の豊橋をささえる大事な店になっているんだろう。
塩ラーメンが凄く美味しい。
東海方面でラーメンを食べた事なかったけど、こういう味も有りだなと思った。雑味なしの、きれいな塩スープ。チャーシューはこれ、鶏。
簡素でとてもラーメンらしい味で、「飲んだ後にこれ食べて帰る」が完璧にハマった美味しさだった。実際自分もいいだけ手羽先を食べた後だったけど、一瞬で平らげてしまった。
ひたすら美味しいものを食べて名古屋と豊橋の夜を迎えた。
すぐ寝る。