10代後半から20代前半。MTBでたびたび琵琶湖を1周してた頃、時間短縮の為に1号線を通る事が常になってたけれど、東山五条から洛東へ抜けるルートがいつも問題。洛中から東へ抜けるルートは、東山五条と東山三条の2ルートが有るんだけれど、三条までゆくとなだらかな坂がダラダラ続く為にかなりスタミナを消費する。1日180kmを走るのにそんな無駄をしていられないので、渋々1号線を走る事になるんだけれど、
東山五条の坂を上ったところが何処か知らなかった。そう。清水寺。寺の裏には広大な墓地が有るのは、「坂を上ってから」判る次第で、トンネルに入る前にしこたま左舷の墓地を強制的に眺める事になる。これは精神的にかなりキツイ。
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トンネルは500mも無い短い距離だけれど、車で走るのとはワケが違う。空気が悪いのはともかく、とにかく暗い。車は走っているけれど、何の心強さも感じない程心細い。側壁のシミが何かヒトの形に見えたりする。ゴーグルを外さないと見えないから余計にハッキリとそう見えてしまうのも手伝って、初めて通った時は余りの怖さにずっと歌を歌ってた次第でどうしようもなかった。
五条のトンネルを抜けたらしばらく電車と併走して、追分で北に進路をとって161号線へ。すぐに長等トンネルが見える。1kmちょっとある長いトンネル。このトンネルに入る前はのどかな京都の風景しか無いので、五条ほど恐怖心をあおられる事も少ないけれど、道幅がかなり狭い。もともと車道なので、後ろに観光バスが着いたが最後、ここ一番のスピードで走り抜けないと右ペダルをもってかれる。実際ここを走ると毎回左側壁に左ペダルをこすってキャップが取れた。最近の高校生みたいに1mも車道に出ていたら間違いなく轢かれる。トンネル内ではバスから自転車は見えない。
書いてるうちに色々思い出したけれど、一人で走っていたから色々出来たけれど、危ない事も多かった。先の長等トンネルでバスに煽られたり、信号待ちでタクシーのフェンダーミラーをブッ飛ばしたり、湖東から1周してた頃は1日目の目的地が余呉なのに、木之本で脚が動かなくなってしまって危うく野宿しそうになったり、湖西からの帰りに台風に突っ込んで帰らざるを得なくなったり。3日間のツーリングを終えてもうあと5分で自宅というところで、地元の友達から電話がかかってそのまま朝まで遊んだり。
またいつか走ろう。