かねやで飲んで帰ってきた。
余り多くは行かない店だけれど、何もかも丁寧に作る店で、酎ハイの一杯でさえ他を圧倒する。
注文はいつも店主かねやんにお任せ。今日は冷製が多かった。
トマトを絡めてイタリアンひじき。
京都のきゅうり。梅しそ昆布和え。
お造り。まるで上質の牛肉の様な本マグロ。
ガブガブと飲んだ勢いで、珍しくマスターかねやんと色々話をした。
前職ドライバーという彼は、自分の勤め先のすぐ傍にトラックを転がしてきたとかで、割と近いところで仕事をしていた。
自分の話や、店のこれからの展望の話や、etc。
中でもチェーン店系居酒屋の話が面白かった。私自身もああいうお店は自分では滅多に行かないけれど、かねやんも滅多に行かないみたいだったけど、たまたま入る機会があったらしい。
「"鳥貴族"、あるでしょ。」
「はいはい。ありますね。」
「ぼくね、初めて入ったんですよ。鳥貴族。そしたら、鳥ばっかりなんですよ!」
「wwwwww」
「いい加減食べるものなくなりますよあれは!」
久々に誰かとワーッと喋ったな。
希少価値のある焼酎、鮮度の高い食材は勿論、アイデアとセンスの高い一品一品がどれも美味しい。
店のジャンルを何として良いのか判らないけれど、居酒屋や小料理屋というよりは、「小料理を食べる事が出来るカウンターバー」といった感じかも知れない。