Twitterに書いてしまったけど、首相がその身の丈の店で食べた天ぷらを今議論する事って必要かなと感じる。
「寒い中、耐えている方々がいるのに東京一高い天ぷら!」 って何の意味もない言葉だし、寒い中耐えてるヒトにしたら、「まさに今、自分たちが救援を待ってる身にも関わらず、あったかいトコに居る奴は天ぷらの話ばかりしてる」ってならないんだろうか。
仕事でも何でもそうだけれど、今進めないといけない喫緊の課題があるにも関わらず、そのディレクションやゴーアヘッドに全く関係の無い下らない事にこだわるヒトってやっぱり何処にでも居るし、まさにその天ぷらなんて、ひと通り生活が落ち着いてからでも遅くない話題だけに、鬼の首取ったった!みたいな感じになってるのが滑稽。
オリンピックどころじゃないでしょ!って言いながら、自ら脱線した話題を作ってる。
私自身は救助活動に係る事が出来ないから何をどうこうするべきって言えないけど、政府も当然手ぶらで何もしてないわけじゃないだろうし、ひとつ大きく足りてないなぁと思うのは、進捗をもっとオープンにして欲しい。
動かすべき人員、機材は、突然号令と共に現れるわけじゃないので、ヒトと機材が平素担っている事をどうカバーするか調整しながら、招集、輸送、滞在期間を調整した上で組織化して、対策本部が起動する頃には概ね動ける状態になってるのかな、と思うけど、今回は国道が全般的に埋まっていて天候も強風。進入路が立体的によろしくない状態で更に2日後にはまた豪雪が予報されてる。
そんな事は先週末時点でシミュレート出来てるだろうし、「すぐ行ける軽装」じゃなくて、割と重装備で行くんだろうけど、なんせ何やってるか判らない。「災害から3日を自力で耐えぬく」というのをよく見るし、相応の時間がかかるのは理解出来るけど、たとえばアメリカだと、大きな災害が発生するやいなや、ホワイトハウスはすぐに大統領を登壇させて状況と方針をザッとコメントする。
とにかく中央政府が考えを持っている事を明らかにしてから取り掛かるのだけれど、日本もこの「何かあればとにかく首相が登壇」方式を進めて欲しい。国民性や規模の違いも有るのかも知れないけれど、朝、皆が家をでる前の10分、ゴールデンタイムぶち抜きの10分でいいから、「今何処で何が起こっていて、我々はこういう考え方で対策にあたる」っていう方針を出せば、緊張感は持てるんじゃないかと思う。
あとは省庁や自衛隊が進める事だし、首相の仕事ってまさにこれだろうと感じる。
会社でも支援物資輸送の是非も含めて、何処まで走れるかの検討を今朝社長としていた。
諏訪を境に物流が寸断されている状態で、結論としてどうなるかまだ判っていないけれど、震災の時の様に、また何台か車を動かすかも知れない。