高松の男木島という島へ向けて出発を決めたのは5月3日当日、ただ生憎四国は強風著しく四国上陸ができなかった為、一旦岡山に出城を作るという形で進軍した。
男木島は、高松からフェリーで数十分、道中「女木島」という、昔話にある鬼ヶ島のモチーフとなった島があり、その更に北側にある。
猫を目的に行ったのだけれど、海に囲まれた大変景色の良いところで、時間があれば島を一周散策する事もできるのだけれど、帰りのフェリーの都合も有り僅か2時間余りという時間でウロウロした。
散策の感想としては、言われるほど「ネコ天国」では無いなぁと。
ネコの頭数は都市部で見ない程だったし、自由きままに生活しているネコの姿はとても愛らしいのだけれど、実態としては管理されているネコでは無い為、食事や衛生管理はすべてネコが自分でどうにかしなければいけない状況で、当然自分ではどうにもならない。
1匹1匹をよく観察してみると、風邪をひいてるネコが多いし、明らかに栄養失調であるネコも多い。普段町中で見る様な地域ネコの表情とは違って、観光客が持ってくる食事を頼りにしながら生活をする彼らの表情は余り明るいものではなかった。はたしてこれが「ネコの楽園」「癒やしの猫スポット」かな、と。
まぁそういう冷静な視点で見てばかりいても仕方ないし、この島のネコはこの島で自分たちなりに暮らしてるんだから、それがすべてだろうなと割り切って島を半周してみた。
一周しようと思えば4時間は必要なのかなと。
東側から回ったものの、何というかもう山。山道。
結構な勾配をのぼると、高松の諸島が見渡せる場所に来た。
夏なんかはとてもじゃないけれど大変な坂道なので、ここは秋春の時期がちょうどいいのかな・・。
しかし1時間程歩いてみたものの、島の方と思われる人とは1人も出会わなかった。
道中に耕作している畑なんかもあったけれど、昼下がりは往来は無いのかもしれない。
ドコモの電波塔があった。指向性の強力な基地っぽい。
山を下って神社の方へゆくと(港から一直線に来れる)、ここもネコのたまり場になっていた。
観光客がエサをやるのはどうもここらへんらしい。